静電気とは

物体の電気的な極性がプラス、またはマイナスに片寄った状態のことを帯電といいます。

静電気にはプラスの静電気、マイナスの静電気があり、それぞれの物質によりプラスに帯電しやすいもの、マイナスに帯電しやすいものがあります。


● 静電気の発生
二つの物体が接触すると、お互いの物質間で電子の移動が起こります。電子を受け取った側はマイナスに帯電、もう片方はプラスに帯電し静電気が発生します。


● 帯電例
物体にはそれぞれプラス側に帯電しやすいもの、マイナス側に帯電しやすいものがあります。それぞれの極性に帯電しやすい物質を順番に並べたものを帯電例といいます。列のプラス側にある物質はマイナス側にある物質よりも、プラスに帯電しやすい性質を持っています。
例えば、ガラスやナイロンはプラスに帯電しやすい性質を持っていますが、この二つの物質が重なった場合は、よりプラスに帯電しやすいガラスはプラスに、ナイロンはマイナスに帯電します。また、発生する静電気は序列が離れているほど大きくなります。

プラスに帯電しやすい   マイナスに帯電しやすい

● 静電気発生の原因
静電気は様々な場所で発生します。

  • 剥離帯電: 重なり合った二つの物体が剥離する際に発生します。例としては、物を持ち上げるときやフィルムを剥がす等があります。
  • 摩擦(接触)帯電: 二つの物体を摩擦、または接触させると静電気が発生します。
  • 流動帯電: 気体や液体がパイプやホースに流れたときにも静電気が発生します。

● 静電気による弊害
製造工程において静電気は様々な弊害をもたらします。

  • ゴミの付着: 静電気により埃やパーティクルなどが製品に付着し不良品の原因となります。
  • 静電破壊: 帯電した静電気の放電現象によりICなどが破壊される原因となります。
  • 塗装印刷不良: 静電気により塗装や印刷などにムラができます。
  • 生産効率の低下: 設備にフィルムがくっつく、フィーダーが詰まるなど生産効率に悪影響を与えることがあります。また、ノイズなどにより、設備が誤作動を起こすこともあります。
  • 電撃二次災害: 静電気の電撃による怪我や、それに伴う二次災害(驚いて物を落とす、足を滑らすなど)を起こす恐れがあります。
  • 火災 爆発事故: 放電現象により可燃性ガス等に引火し、火災や爆発の原因となる恐れがあります。

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